【相撲】豪栄道の引退で角界の世代交代が加速

2020年01月28日 16時30分

豪栄道

 大相撲の大関豪栄道(33=境川)が現役を引退することになった。自身9度目の大関カド番で臨んだ初場所は5勝10敗に終わり、勝ち越しに失敗。次の春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)では関脇に陥落することが決まっていた。師匠の境川親方(57=元小結両国)は27日に豪栄道が引退の意向を固めたことを日本相撲協会に伝えた。

 大阪・寝屋川市出身の豪栄道は2005年初場所で初土俵。07年秋場所で新入幕を果たし、三賞を通算11回獲得した。14年名古屋場所後に大関に昇進し、16年秋場所は全勝で初優勝を達成。大関在位33場所は歴代10位だった。春場所はご当所で、10勝すれば大関に復帰できる救済措置もあった。一方で、かねて近い関係者には「関脇に落ちたら引退する」と伝えていた。

 大関昇進伝達式で「大和魂を貫く」と口上を述べた男は潔く引退する道を選んだ。今後は相撲協会の正式な手続きを経て正式に引退が決まる。引退後は年寄「武隈」を襲名し、親方として後進の指導にあたる見通しだ。初場所は幕内徳勝龍が初優勝の活躍を見せる一方、同世代の豪栄道の引退で改めて新旧交代の流れが浮き彫りとなった格好だ。

 来場所の新番付は一人大関となる貴景勝(23=千賀ノ浦)を筆頭に、関脇朝乃山(25=高砂)ら三役(大関、関脇、小結)が全員20代の力士で占められることが濃厚となった。番付最上位に君臨する白鵬(34=宮城野)と鶴竜(34=陸奥)の両横綱は5歳以上若い相手に15日間を戦い抜くことができるのか。土俵の世代交代は新たな段階に突入した。