大相撲初場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)で大関貴景勝(23=千賀ノ浦)を下し、14勝1敗で初優勝を飾った幕内徳勝龍(33=木瀬)が、ウィットに富んだ優勝インタビューで館内を沸かせた。

 2000年春場所の貴闘力以来の幕尻Vに「優勝していいんでしょうか…」と話して観衆を爆笑させると、歓声を浴びて「喜んでもらえて良かったです」と笑顔で語った。

 さらにインタビュアーから優勝をいつ意識したか問われ「意識することなく…」と言ったところで「めっちゃ、意識していました」「バリバリ(優勝)インタビューの練習していました」と続けてちゃめっ気たっぷり。

 笑顔でインタビューを受けていた徳勝龍の表情が変わったのが、18日に恩師の近大相撲部・伊東勝人監督が55歳で急死したことに触れたとき。「監督が見てくれていたというより、一緒に戦ってくれた」と言い、涙を浮かべて天を仰いだ。

 それでも、最後は「もう33歳ではなく、まだ33歳と思って頑張りたい。(番付は)いけるとことまでいきたい」と力強く締めた。ベテランらしいインタビューの受け答えで、今後も注目を集めそうだ。