【大相撲初場所】カド番・豪栄道に黄信号、高安は返り咲き条件届かず大関“絶滅危機”

2020年01月21日 11時30分

豪栄道は小兵の炎鵬(右)に押し出された

 大相撲初場所(東京・両国国技館)で、大関が“絶滅危機”に直面している。

 9日目(20日)は今場所の大関返り咲きを目指していた関脇高安(29=田子ノ浦)が幕内宝富士(32=伊勢ヶ浜)に押し出されて6敗目。大関復帰の条件となる10勝に届かないことが確定した。取組後は報道陣からの問い掛けに無言を貫いた。

 昨年7月の名古屋場所で左ヒジを負傷してから本来の力強い攻めは鳴りを潜めた。日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)は「高安は気持ちに体がついていっていない。ヒジが悪いから強引にいけない」と指摘。「体を治して稽古を積めば、また気力も湧いてくる。大関復帰を目指して頑張ってほしい」と奮起を促した。

 とはいえ、次世代の横綱候補と目された高安も2月で30歳。年齢的にもベテランの域に差し掛かっている。現行制度での大関復帰は陥落直後に関脇で10勝して返り咲いた例が大半(6人7例)。それ以外で大関に再昇進したのは過去に魁傑一人しかおらず、復活は簡単ではない。

 この日は大関カド番の豪栄道(33=境川)も関取最小兵の幕内炎鵬(25=宮城野)に押し出されて6敗目。大関残留に“黄信号”が点灯した。取組後は「取りづらさ? 同じだと思うけど、あんまりいないし…」と声を絞り出した。

 昨年7月場所から貴景勝(23=千賀ノ浦)、栃ノ心(32=春日野)、高安が相次いで大関から陥落(貴景勝は1場所で復帰)。3場所連続で大関から降下力士が出るのは昭和以降初めてのことだ。4場所連続となれば、まさに異常事態。貴景勝の一人大関となった場合は、1982年1月場所の琴風(現尾車親方)以来38年ぶりとなるが…。果たして、どうなるか。