【大相撲】朝乃山は師匠のカミナリで初心取り戻す

2019年12月26日 16時30分

力士会に出席した朝乃山

 大先輩と真逆!? 大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)に向けて、新関脇の朝乃山(25=高砂)が決意を新たにしている。

 25日に東京・墨田区の部屋で四股やすり足などの基礎運動で汗を流すと「今年はうまくいき過ぎた。毎年うまくはいかない。試練を乗り越えていかないと上に行けない」と2020年へ気持ちを引き締めた。

 11月の九州場所は新小結で11勝を挙げて技能賞を獲得。来年は大関取りを視界に入れる一方で、心に深く刻んでいる思いがある。「新弟子で入った時の初心を忘れずに、テングにならないようにしたい」。朝乃山によると、8月の部屋の合宿で師匠の高砂親方(64=元大関朝潮)から「最近、お前のいい話を聞かないぞ!」とカミナリを落とされたという。

 5月の夏場所の初優勝で少し気分が大きくなっていたのか。地元の富山では「帰ってきてもあいさつがない」などと不満の声が上がり、師匠のもとにも届いていた。叱責を受けた朝乃山は9月の秋場所後に故郷へ戻ると、地元の後援者らと交流会を開催。多くの温かい言葉をかけられて、忘れかけていた初心を取り戻した。

 朝乃山は「親方に言われた時はズキッとしました。優勝して調子に乗っていたかもしれない時期だったので。言ってもらえて、本当に助かりました」と感謝の言葉を口にした。師匠の教えをしっかりと守り、番付が上がっても謙虚な姿勢を崩さない。部屋の大先輩でもあり「お騒がせ横綱」と呼ばれた朝青龍とは“正反対”の道を歩むことになりそうだ。