新たな和製横綱は誕生するのか。大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の新番付が24日、別表の通り発表された。今場所は2連覇がかかる横綱白鵬(34=宮城野)や新関脇の朝乃山(25=高砂)らに注目が集まる中、自身2度目の優勝に強い意欲を見せているのが大関貴景勝(23=千賀ノ浦)だ。

 貴景勝は東京・丸の内のカルビー本社で商品のPRイベント(23日)に出席。今年を振り返り「大関に上がれた喜びもあったし、ケガもいろいろあった。自分の中の“深み”が増したような気持ち。これが来年に必ず生きると思う」と収穫を口にした。今年は大関昇進を果たす一方で、右ヒザを痛めて一時は関脇に陥落。9月の秋場所では左大胸筋を部分断裂した。激動の一年を経験した大関は「初場所こそは万全でいい成績を残せるように頑張りたい。まず2回目の優勝をすることが上の番付(横綱)につながっていくし(綱取りは)優勝しない限り始まらない。とにかく優勝することを目標にやっていきたい」と番付の頂点へ向けて意気込んだ。