【大相撲九州場所】朝乃山 V2へ「進化」と「節制」

2019年11月19日 11時30分

朝乃山は苦手だった突き押し相撲の大栄翔(左)をはたき込んだ

 新小結の朝乃山(25=高砂)が「進化」と「節制」で堂々の優勝争いだ。大相撲九州場所9日目(18日、福岡国際センター)は幕内大栄翔(26=追手風)をはたき込んで7勝目(2敗)。賜杯レースでトップに立つ横綱白鵬(34=宮城野)を1差で追走している。取組後は「落ち着いて相撲を取れたと思う。一日一番、自分の相撲を取りたい」と表情を引き締めた。

 この日の大栄翔を含めて、今場所は苦手にしていた突き押し相撲の相手を克服。大関貴景勝(23=千賀ノ浦)、小結北勝富士(27=八角)、小結阿炎(25=錣山)と撃破している。朝乃山は「相手を苦手だと思ったら勝てない」ときっぱり。「今までの出稽古は(稽古相手が)組む相撲が多かった。今回は押し相撲がいる部屋に行こうと考えた」と場所前の稽古に手ごたえを感じている。

 かねて、本場所中は禁酒を実践。今回は期間を“前倒し”して2日から酒を一滴も飲まずに本番に備えてきた。場所中に食事に出かける際に口にするのはお茶や水、炭酸水など。朝乃山は「初日の1週間前は、もう飲みに行かないと決めていた。場所が終わったら、たくさん飲みたいですね(笑い)」と体調管理にぬかりはない。

 ここまでくれば、当初の目標に掲げた新三役での勝ち越しは通過点。大関取りの起点となる2桁10勝、さらには2度目のVの期待も膨らむ。朝乃山は「上位の休場者もいるし(休場者が)全員出ていたらここまで勝てない。まぐれ」と冷静に話す一方で「(役力士として)土俵の上に立って戦っていることを自信にしていきたい」。初Vの5月場所の再現を狙う。