【大相撲九州場所】負傷休場・栃ノ心 祖国ジョージアでの感涙エピソードを明かす

2019年11月15日 12時00分

休場した栃ノ心。大関返り咲きは絶望的だ

 関脇栃ノ心(32=春日野)は復活できるのか。大相撲九州場所5日目(14日、福岡国際センター)、「右肋軟骨骨折、3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して休場した。今場所は10勝以上を挙げて2度目の大関復帰を目指していたが、前日4日目(13日)の取組中に負傷。今後の再出場の予定はなく、大関への返り咲きは絶望的となった。

 師匠の春日野親方(57=元関脇栃乃和歌)は「残念。また一から頑張ります」と愛弟子の思いを代弁した。母国ジョージアの人々も再起を願っているに違いない。昨年の1月場所で初優勝。5月場所後に大関へ昇進し、母国では国民的英雄となった。今年の5月場所後に一時帰国した際に熱狂的な出迎えを受けた。空港到着直後から握手や記念撮影を求められ、車に乗り込むまでに2時間もかかったという。

 栃ノ心は「すごいよ。オレを知らない人はいない。神様みたい(笑い)」と帰国した当時を振り返る一方で、ある人物からかけられた言葉が忘れられないという。「『これだけ愛されている人は、ジョージアであなたしかいない。あなたが(大相撲で)やったことが大好き。自分たちの中では番付が落ちても相撲を辞めても変わらない』と言われて。うれしくて涙が出ますね」

 右ヒザの故障で一時は三役の常連から幕下まで陥落。そこから這い上がってきた。祖国の人々も再び土俵で活躍することを信じているはずだ。