最強横綱に〝負のスパイラル〟

2012年06月11日 18時00分

 横綱白鵬(27=宮城野)が大きな〝壁〟にぶち当たっている。

 

 先の夏場所は優勝を逃し、10勝5敗と横綱昇進後ワーストの成績で大惨敗。角界内でV逸の理由に挙げられているのは、左手人さし指のケガだけではない。横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長(84=元日本経済新聞社社長)は「長い間一人で綱を張って精神的にも疲れてきた」と指摘。丸2年以上も一人横綱が続き、心労はピークに達していると見られているのだ。

 

 ところが、白鵬には〝命の洗濯〟をしている暇がないという。7日は東京・霞が関の財務省に安住淳財務相(50)を訪問。東日本大震災の復興にあてる「個人向け復興国債」のイメージキャラクターに就任し「新たな形で被災地の力になれれば」とPRした。先週末は観光大使を務める北海道滝川市に足を運ぶなど、過密日程が続いている。

 

 かねて師匠の宮城野親方(54=元幕内竹葉山)は「横綱が一人だと(白鵬にイベント出演が)集中して休めない。もう一人の横綱が早く出てきたほうがいいんですよ」と漏らしていたが、その構図は今も変わらない。一方で、横綱候補の大関陣に目を向けても6人の中で夏場所に10勝以上を挙げたのは2人だけ…。最強横綱は〝負のスパイラル〟にはまり込んでしまったのか。