【相撲】貴景勝&高安 二所ノ関一門の連合稽古で大関2人がダブルで醜態

2019年11月02日 16時30分

 大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)を控えた1日、福岡・大野城市の田子ノ浦部屋で二所ノ関一門の連合稽古が行われた。カド番の大関高安(29=田子ノ浦)は婚約者の演歌歌手、杜このみ(30)が見守る前で不安を露呈。大関に復帰した貴景勝(23=千賀ノ浦)は親方衆から“公開説教”を食らうことに…。一門の二枚看板は貫禄を示せなかった。

 この日は一門外から大関豪栄道(33=境川)が出稽古に来たことで、3大関が揃い踏み。だが高安は豪栄道との三番稽古で1勝9敗と圧倒された。その後に平幕の友風(24=尾車)、阿武咲(23=阿武松)と相撲を取って7勝8敗。格下を相手にまさかの“負け越し”を喫した。9月の秋場所は左ヒジの靱帯損傷で全休。この日も左腕が十分に使えず、痛がるしぐさも見せた。

 稽古後は「まだ恐怖心がある。ケガをする前に比べて力が落ちている。(初日までに)不安を払拭できるようにしたい」と表情は冴えなかった。前日31日には演歌歌手の杜このみと2人で婚約会見を開いたばかり。この日の稽古は杜も見守っていた。その婚約者の目の前で、勝負の世界に生きる厳しさをさらけ出す格好となった。

 一方で、貴景勝は別の形で赤っ恥をかいた。先場所は大関復帰を果たす一方で左大胸筋を部分断裂。この日から関取衆との稽古を再開した。同部屋の幕内隆の勝(24)を指名して4番続けて取ったところで、高田川親方(52=元関脇安芸乃島)からカミナリを落とされた。

「なんで同じ部屋のやつとやるんだ! 連合稽古でやるな。(土俵から)下がれ!!」
 一門の連合稽古の目的は、部屋が異なる力士同士の切磋琢磨にある。これでは参加する意味がない。その後に幕内輝(25=高田川)、阿武咲と相撲を取って合計8勝2敗で稽古を終えた。貴景勝は「関取衆とは今日が最初。普段慣れている同じ部屋(の力士)で最初は指名した」と“試運転”だったことを強調。左胸の状態については「痛みは全然ない。再断裂しないようにやっていく」と話した。

 いずれにせよ、両大関は一門を引っ張っていく立場。この日に限れば「貫禄十分」とは言えない内容だった。