不運の黒星!? 大相撲秋場所6日目(13日、東京・両国国技館)、大関復帰を目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)が小結遠藤(28=追手風)につきひざで敗れ、初黒星。遠藤の低い攻めに後退すると、突然体勢を崩してガクッと右ヒザをついた。その直前には貴景勝の右足と後方にいた行司の木村玉治郎(58=立浪)の左足が接触しているようにも見えた。

 貴景勝は右ヒザの故障が原因で大関から関脇に陥落したばかり。取組後は「全然大丈夫です」と問題がないことを強調した上で、行司との接触については「分からない。(普段は)ああいうコケ方はしないので。いきなり(ヒザが)“クッ”と中に入ってしまった」と予想外の負け方に首をひねった。一方の玉治郎は「それはありません。そんな感覚もない」と否定したが…。

 勝負の流れに微妙に影響を与えた可能性は否定できない。それでも貴景勝は「しようがない。勝つ日もあれば、負ける日もある。全部勝つつもりでいっているけど、そんなに甘くない。また明日頑張ればいい」と言い訳は一切しなかった。

 今場所で大関に復帰するためには10勝が必要。6日目を終えた時点で5勝1敗は悪くない成績だ。とはいえ、一つの白星や黒星で流れが大きく変わってしまうことがあるのも相撲の怖さ。貴景勝の場合はどうなるか。