【大相撲秋場所】カド番・栃ノ心を支えるラグビー愛

2019年09月11日 11時30分

東京・丸の内のベンチに設置されているラグビーボールを持った栃ノ心の像

 苦境から抜け出せるか。大相撲秋場所3日目(10日、東京・両国国技館)、大関カド番の栃ノ心(31=春日野)が幕内北勝富士(27=八角)を寄り倒して初白星を挙げた。7月場所は古傷の右ヒザ痛の影響で白星がないまま途中休場。5月場所から続いていた連敗を「9」(不戦敗を含む)で止め、実に4か月ぶりに勝ち名乗りを受けた。

 取組後は「久しぶりだったな。(取組後に)やっとおいしい水が飲めた(笑い)」と安堵の表情を浮かべた。3月場所で関脇に陥落し、1場所で大関に復帰した。せっかく取り戻した看板力士の地位を、簡単に手放すわけにはいかない。

 20日にはラグビーW杯が開幕。東京・丸の内には、ラグビーボールを持った栃ノ心の像が設置されるなど大会の盛り上げにも一役買っている。秋場所千秋楽翌日の23日には愛知・豊田スタジアムで母国ジョージア対ウェールズの一戦を観戦する予定。再び大関から陥落するゲンの悪いタイミングで、母国を応援する事態だけは避けたいところだ。

 4日目以降へ向けて「ヒザのことは気になるけど、少しずつ慣れるしかない。なるようにしか、ならない」と気持ちを入れ直した。大関復帰を目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)も必死だが、大関残留をかける栃ノ心も負けず劣らず死に物狂いで今場所に臨んでいる。