貴景勝1か月ぶり部屋稽古 批判覚悟で雲隠れ続けたワケ

2019年08月28日 16時30分

部屋頭の貴景勝が、ようやく部屋の稽古に合流した

“雲隠れ”の理由は? 大相撲秋場所(9月8日初日、両国国技館)を控えた27日、大関から関脇に陥落した貴景勝(23=千賀ノ浦)が東京・台東区の部屋で行われた稽古に合流。ぶつかり稽古で若い衆に胸を出すなどして汗を流した。7月場所は右ヒザの故障で全休。場所後も部屋の稽古には姿を見せず、母校の埼玉栄高を拠点に治療やリハビリを行っていた。

 貴景勝は約1か月に及ぶ“隠密トレ”について「自分がやるべきことはケガを治すこと。ヒザが動かない状態でここ(部屋の稽古場)に立っていてもしようがない。埼玉栄のヒザ専門の先生がいるので。(部屋ではやれない)治療もあるし、トレーニングもある」と説明した。

 一方で、角界内では今回の貴景勝が取った単独行動を疑問視する向きもあった。ベテラン親方の一人は「自分の弟子なら認めない」と断言する。その理由は監督責任がある師匠の目が届きにくいこと。本来なら部屋頭の貴景勝は若手力士を指導する立場でもあるからだ。大ケガや病気による入院でもしない限り、長期間の別行動はよしとされない風潮は今も根強い。

 ただ、貴景勝自身も周囲から異論が出ることは折り込み済みのようだ。「(別行動を)千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)に認めていただいてありがたい。部屋のみんなにも、指導できる時はしてあげたいですけど。自分のリハビリで部屋にいないことを理解してもらって、みんなにも感謝しないといけない」と話し、師匠を含め部屋全体が納得済みであることを強調した。

 貴景勝は近日中に相撲を取る稽古を再開し、本番に向けてペースを上げていく構え。大関に復帰するためには10勝が必要となる中で「優勝したい。それを目指さないと10勝はできないし、10勝を目指したら5勝で終わる」と断言。自ら選んだ方法が正しかったことを証明するためには、結果を残すしかない。