大相撲秋場所(9月8日初日、両国国技館)の新番付が発表された26日、横綱鶴竜(34=井筒)が東京・墨田区の部屋で会見した。7月の名古屋場所では7場所ぶり6度目の優勝を飾り、自身2度目の連覇に向けて「巡業中はしっかり体をつくってきた。今場所に集中したい」と意欲十分。優勝10回の大台も視界に入れ「そういう目標を立てないと、やっている意味がない。一つひとつ、積み重ねていきたい」と意気込んだ。

 24日にはバスケットボール男子強化試合の日本―ドイツ戦を観戦。バスケ経験者でもある鶴竜は試合前の“始球式”で見事に3点シュートを決めて満員の観客をどよめかせた。鶴竜は「(3点シュートは)モンゴルでも、だいぶ騒がれているみたい(笑い)。小さいころにやっていたから。ワクワク感があって、すごく楽しかった」と笑顔。

 NBAウィザーズ入りして注目の八村塁(21)からは「(シュートのフォームが)めっちゃきれい。すごかったですね」と驚いた様子で声をかけられ、鶴竜は「今度、プライベートで応援に行きます」と応じたという。

 角界でも屈指のNBAファンだけに「ちょうど、友達がワシントン(ウィザーズの本拠地)に住んでいるので。応援に行けたらいいなと思っています」と目を輝かせた。

 鶴竜のシュートの様子はネット上でも大きな話題となった。次は本職の土俵でも沸かせる構えだ。