大相撲の関脇御嶽海(26=出羽海)が4日、千葉・東金市で行われた夏巡業に参加。東洋大の2学年後輩にあたる競泳男子の萩野に“喝”を入れた。萩野とは大学時代から競技の垣根を越えて親交があり、お互いに「大道さん(御嶽海の本名)」「公介」と呼び合う間柄。5月の夏場所中にすし店で会食し、今回の夏巡業中にも電話で連絡を取ったという。

 その萩野は競泳W杯東京大会で約5か月半ぶりにレースに復帰。200メートル個人メドレーと200メートル自由形に出場して不本意なタイムに終わったが「優勝すると思っていた。インパクトを与えるなら、ここで優勝しないと」とピシャリ。約半年間のブランクについても「東京五輪を目指すなら本番まで気持ちを切らしたらダメ」と厳しい言葉を並べた。

 もちろん、これは後輩を思うがゆえの“愛のムチ”だ。御嶽海は「期待しているからこそ、言うことも厳しくなる。(五輪に)出られるように頑張ってほしい。(今回の復帰の)“お疲れさん会”をします」とフォローを入れることも忘れなかった。

 御嶽海は7月の名古屋場所で9勝6敗。大関取りの起点となる10勝には届かなかったものの、三役の地位は守った。後輩に手本を示す意味でも、次の秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)では好成績を残したいところだ。