【大相撲名古屋場所】2敗目喫した高安 迫られる“苦しい選択”

2019年07月16日 11時30分

正代(右)に突き落とされた高安は土俵で横転…

 大相撲名古屋場所9日目(15日、愛知県体育館)、大関高安(29=田子ノ浦)が幕内正代(27=時津風)に突き落とされて2敗目(7勝)を喫した。前日8日目(14日)の取組で、左ヒジを負傷。この日はテーピングとサポーターを巻いて土俵に上がった。しかし、左を満足に使うことができず、ケガの影響は明白。取組後の支度部屋では無言を貫いた。

 日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)は「(負傷の)影響はある。(立ち合いが)いつもの当たりではない。普段ならカチ上げてから間を空けずに(左で)差しにいく。いこうとはするんだけど、体が反応していけなかった」と指摘する。「苦しいけど、相撲を取っていかないといけない。やる以上は“痛い”とかは言っていられない」と奮起を促した。

 角界が世代交代の過渡期を迎える中、昨年から関脇以下の力士が相次いで優勝。高安には「優勝経験がない唯一の大関」という不名誉な肩書がついて回るようになった。今場所の大関陣は貴景勝(22=千賀ノ浦)、栃ノ心(31=春日野)に続いて、豪栄道(33=境川)までもが右肩の故障で休場。高安は“一人大関”として1敗を守り、悲願達成のチャンスを残していた。

 だが、8日目のケガで暗転。この日の黒星と相撲内容を見る限り、逆転優勝は大きく遠のいた。ただ、あと1勝すれば勝ち越せる状況。あくまでも優勝を狙うのか、勝ち越してカド番回避を目指すのか。それとも、途中休場で来場所の捲土重来を目指すのか…。今後は難しい選択を迫られることになりそうだ。