【大相撲名古屋場所】白鵬 トヨタ社長への恩返し1勝

2019年07月08日 11時30分

手を上げてさっそうと引き揚げた白鵬

 好環境で復活Vだ。大相撲名古屋場所初日(7日、愛知県体育館)、横綱白鵬(34=宮城野)が新小結阿炎(25=錣山)をはたき込んで白星発進した。5月の夏場所は右腕のケガで全休。お預けになっていた“令和初白星”を挙げ「これで乗っていきたいね」と上機嫌で引き揚げた。

 名古屋場所での部屋の宿舎は今年から愛知・豊田市の「トヨタスポーツセンター」に移転。サッカーJ1の名古屋グランパスの練習場などがある広大なスポーツ専用施設だ。相撲場や合宿所のほか、陸上競技場や屋内プールなどを自由に利用することができる。

 角界でも最高レベルの恵まれた環境は、かねて白鵬がトヨタ自動車の豊田章男社長(63)と親交がある縁で実現した。豊田社長は2010年名古屋場所で優勝した白鵬に特製のトロフィーを贈呈。野球賭博問題の影響で天皇賜杯を受け取ることができなかった横綱を感激させた。

 白鵬が母国モンゴルで開いたパーティーに日本から自家用ジェット機で駆けつけたこともある。この日の朝稽古には、その豊田社長が陣中見舞いに訪れた。白鵬は施設提供のお礼の意味も込めて、幕内1000勝と横綱800勝を達成した昨年9月の秋場所で締めていた綱をプレゼント。「(綱は)縁起ものだからね。今年からお世話になっているので。無事に渡せて良かった」と笑顔で話した。

 もちろん、最高の恩返しは今場所で復活優勝を果たすこと。大横綱のモチベーションは、かなり高いと言えそうだ。