本当に間に合う? 大相撲夏場所で右ヒザ負傷のため途中休場した大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が16日、初のカド番となる名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)の出場をアピールした。

 この日の大関昇進披露宴で約2000人の招待客を前に「5月(夏)場所では新大関として臨みましたが、大関の責任を果たせなかった。もう一度、大関とは何かということを勉強してケガを治して7月場所でいい成績を残したい」とあいさつした。

 ただ、披露宴前に応じた囲み取材では慎重な姿勢に終始。すでに12日から稽古を再開したが「対人の稽古はまだしていない」といい、出場にあたっては「ぶつかり合いの衝撃に耐えられるヒザをつくらないといけない」との見通しだ。

「ヒザは良くなってきている。出るために取り組んできた。治り具合もあるが、出るという気持ちはある」と前向きな発言もあったが「(出場の可否の決断まで)あと2週間ちょっと。最大限の努力はしているが、今の段階では何とも言えない」とトーンダウンした。

 初日まで3週間を切っており、時間との戦いとなりそうだ。