【大相撲夏場所】貴景勝 角界からカド番の名古屋場所も「休め」の声

2019年05月17日 16時30分

千賀ノ浦親方が休場を説明した

 新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)が右ヒザのケガで大相撲夏場所5日目(16日、東京・両国国技館)から途中休場となった。大相撲にとって新たなスター候補が不在となる異常事態。次の名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)はカド番が濃厚となる中、角界内には「来場所の休場もやむなし」との見方が出ている。

 貴景勝は4日目(15日)の取組で右ヒザを負傷。この日、日本相撲協会に「右膝関節内側側副靱帯損傷、今後約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。夏場所後の6月には大関昇進披露宴を控えており、看板力士の名にふさわしい成績を残したいところだったが、次場所はカド番で、大関陥落の危機に直面する。

 とはいえ、焦りは禁物だ。師匠の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)は今後の見通しについて「“最低3週間”ということ。どのくらいかかるか分からない。貴景勝は下半身から押していく相撲。ゆっくり時間をかけて治す。慌ててやるのは良くない。手術? 腫れが引いてから(詳しい)検査を受けてみないと分からない」と慎重な姿勢を示した。

 日本相撲協会の八角理事長(55=元横綱北勝海)も「まだ若いのだから前向きな気持ちが大事。仮に次の場所(名古屋場所)が危なくても、まずはケガをしない体をつくること。また何度でも上がれる」と話した。かつては大関からの陥落を恐れるあまり、強行出場してケガを悪化させた力士は何人もいる。

 貴景勝は幕内最年少の22歳と若く、まだやり直しが利く年齢。突き押しの速攻相撲はヒザが生命線だけに、回復具合によっては来場所を休む勇気も必要というわけだ。ちなみに、過去に大関武双山(現藤島親方)が2場所で陥落。翌場所に10勝を挙げて1場所で大関に返り咲いた例があるが、貴景勝はどうなるか。