【大相撲夏場所】3連勝・栃ノ心を数少ない大関復帰経験者の藤島親方が分析

2019年05月15日 11時30分

栃ノ心が隠岐の海(左)を力強く寄り切って3連勝

 大相撲夏場所3日目(14日、東京・両国国技館)、大関から関脇へ陥落した栃ノ心(31=春日野)が幕内隠岐の海(33=八角)を寄り切って初日から3連勝。1場所で大関に復帰できる10勝へ向けて好スタートを切り「先場所より踏み込めているのが大きい。勝っているから自信がつく」と笑みを浮かべた。

 昨年は1月場所で初優勝し、5月場所後に大関へ昇進。その後は故障が相次ぎ、年6場所制以降では最短となる在位5場所で関脇へ陥落した。翌場所10勝以上を挙げて大関に復帰したのは平成以降では貴ノ浪、武双山、栃東(2度復帰)の3人だけ。その意味では、新大関になる以上の“難関”と言える。

 数少ない大関復帰経験者で元武双山の藤島親方(47)は「(場所の)後半に上(横綱大関)と当たるから、前半でつまずくわけにはいかない」と指摘した上で、今場所の栃ノ心について「先場所のほうが(気持ちが)後ろ向きな感じだった。大関から落ちる重圧があったのでは。(今場所は)吹っ切れてのびのびと取っている。力強さも戻ってきた」と分析した。

 場所後の6月には母国ジョージアへ里帰りする。ちょうど1年前は「英雄」として凱旋し、大統領からは勲章も授与された。わずか1年後に落ちぶれた姿で舞い戻るわけにはいかないだろう。このまま白星を重ねていけば、大関復帰も現実味を帯びる。栃ノ心は4日目以降へ向けて「まあ、ここからですね」と表情を引き締めた。