大相撲の春巡業が18日、東京・足立区の東京武道館で行われ、横綱白鵬(34=宮城野)が稽古で幕内逸ノ城(26=湊)を呼び寄せて指導した。「もっと右を差し込んでいけ」などと助言。「この巡業は下を育てることを意識して、一日一人と決めてアドバイスしている。(一人横綱の)9年前は自分のことで精一杯だったけど、今は円熟期というのかな」と説明した。

 春場所千秋楽(3月24日)で右上腕を負傷した影響で、春巡業では相撲を取っていない。「(病院に)3~4回は行かないといけない。次に行ったときにどうか」と本格的な稽古の再開には慎重な姿勢だった。

 前日17日には日本国籍取得へ向けた動きが表面化した。この日も「何も言うことはないよ」と報道陣をけん制しつつも、表情は笑顔。日本への帰化を静かに待つ構えだ。