【大相撲春場】白鵬「平成最後」全勝Vの大きすぎる代償

2019年03月25日 16時30分

白鵬は支度部屋で苦悶の表情

 大相撲春場所千秋楽結びの一番(24日、大阪府立体育会館)は横綱白鵬(34=宮城野)が熱戦の末に横綱鶴竜(33=井筒)を下手投げで破り、全勝で3場所ぶり42回目の優勝を決めた。

 大相撲で全勝優勝の5年連続達成は史上初(1場所15日制以降)の快挙。大鵬と北の湖は4年連続、千代の富士や貴乃花、朝青龍は3年連続で新たな金字塔を打ち立てた。一方で、激戦の代償も大きかった。この日の取組で右上腕付近を負傷したのだ。

 取組後に支度部屋に戻ると「(筋肉が)切れている。ダメですね」とポツリ。患部に氷を当てると苦痛で「アーッ!」と声を上げながら顔をゆがめた。その後の表彰式では天皇賜杯や内閣総理大臣杯を受け取ることができず、親方衆や呼出がサポートする場面もあった。優勝力士インタビューでは「最後に投げにいったときに痛めてしまって。ちょっと痛い」。

 再び支度部屋に戻ると「無理したね」とつぶやいた。白鵬は平成最後の本場所を迎えるにあたり「最初と最後が大事。3月と5月は、引っ張らないといけない」と特別な思いを口にしていた。その言葉通りに春場所を制覇したが、次の夏場所の出場が危ぶまれる事態となった。

 腕の筋肉の断裂なら来場所の休場は必至。患部の状態次第では数場所にわたって長期休場する可能性もある。稀勢の里は新横綱で臨んだ2年前の春場所で左上腕などを負傷。その後は8場所連続で休場し、最終的に引退することに。果たして、大横綱はどうなるのか。今後の動向に注目が集まる。