大相撲春場所14日目(23日、大阪府立体育会館)、大関取りに挑む関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が幕内逸ノ城(25=湊)にはたき込みで敗れ、痛恨の黒星を喫した。

 今場所の大関取りの目安は「10勝以上」。14日目を終えて9勝5敗となり、千秋楽の一番で勝つしかなくなった。取組後の貴景勝は「(内容は)悪くはなかったと思う。明日、集中していくだけ」と気合を入れ直した。

 その千秋楽は、大関カド番で7勝7敗の栃ノ心(31=春日野)と対戦。それぞれ「大関昇進」と「大関残留」がかかる大一番となり、激戦も予想される。日本相撲協会の八角理事長(55=元横綱北勝海)は「厳しい一番。お互いに絶対に勝つんだという気持ちでいくしかない」と話した。