【大相撲春場所】怪物ついに目を覚ます! 逸ノ城に起きた内面の変化

2019年03月22日 14時00分

逸ノ城は朝乃山(手前)を上手投げで仕留めた

 大横綱も警戒!? 大相撲春場所12日目(21日、大阪府立体育会館)、幕内逸ノ城(25=湊)が幕内朝乃山(25=高砂)を上手投げで下して1敗をキープ。全勝の横綱白鵬(34=宮城野)を追走している。取組後は「1敗を守った? いいんじゃないですか。(V争いは)あまり考えないようにしている。プレッシャーは、まだね」と落ち着いた様子で話した。

「モンゴルの怪物」として旋風を起こしたのは5年前。新入幕の2014年9月場所に13勝を挙げ、殊勲賞と敢闘賞を獲得した。その後はダイエットに挑戦したり挫折したりと“迷走”した時期もあった。今場所は2大関を撃破するなど絶好調。これまでは劣勢になると簡単に土俵を割る場面が多かったが、押し込まれても最後まであきらめない姿勢を見せている。

 師匠の湊親方(50=元幕内湊富士)は「(勝負に対する)気持ちの部分が変わってきたのでは。楽しみ」と期待。白鵬も「いつもは(押し込まれると何もせず)下がる感じだったけど(今場所は)下がっても“何かしてやろう”という思いが伝わってくる。もちろん、まわしを取れば2、3本の指に入る男」と警戒感を口にしている。

 審判部副部長の高田川親方(52=元関脇安芸乃島)は「不気味。立ち合いを少しずらして上手を取りにいったり、変化もある。何をするか分からないから相手もやりづらい。怖い存在」と指摘。昨年から4人の力士が初優勝している流れがあるだけに、展開次第では逆転Vの可能性も十分だ。

 残り3日間。幕内最重量の226キロの巨漢が、大横綱の背後にヒタヒタと忍び寄る。