【大相撲春場所】高安1敗キープ 悲願初優勝で荒磯親方に恩返し

2019年03月18日 11時30分

高安(左)は正代を豪快に押し出した

 悲願の達成はなるか。大相撲春場所8日目(17日、大阪府立体育会館)、大関高安(29=田子ノ浦)が幕内正代(27=時津風)を押し出して1敗を守った。取組後は「まわしは引けなかったけど、しっかりと腰を寄せて前に出ることができた。落ち着いて取れている」と納得の表情を浮かべた。

 かねて大関陣の中で唯一優勝経験がないことに劣等感を抱いてきた。しかも、この1年は小結御嶽海(26=出羽海)、関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)、関脇玉鷲(34=片男波)の格下に相次いで賜杯をさらわれ、引き立て役に回る屈辱を味わった。先月28日に29歳となった高安は目標を問われると「優勝ですね」とキッパリ。今場所にかける思いは強い。

 兄弟子で元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が1月場所で現役を引退する転機も迎えた。場所前の稽古では荒磯親方の胸を借りる一方で、もう本場所では兄弟子による“援護射撃”は得られない。日本相撲協会の八角理事長(55=元横綱北勝海)は和製横綱が引退した直後「高安はきっかけにしなきゃダメだ。部屋頭になるわけだし、自分が引っ張っていくという気持ちを持たないと」と自覚を促した。高安は「結果を出して(荒磯親方に)恩返しがしたい」。自らの力で賜杯をつかみ取り、兄弟子に一本立ちした姿を見せることができるのか。勝負の後半戦に挑む。