【大相撲春場所】序盤戦で2敗目 貴景勝に不吉なデータが…

2019年03月15日 14時00分

玉鷲(左)に押し出された貴景勝

 早くも正念場だ。大相撲春場所5日目(14日、大阪府立体育会館)、大関取りに挑む関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が関脇玉鷲(34=片男波)に押し出されて2敗目を喫した。「悪くはないと思う。切り替えてやるだけ」と気持ちを前に向けたが、大関昇進に向けて怪しい雲が漂い始めた。

 審判部は大関取りのノルマを「10勝以上」としている。序盤戦は3勝2敗。数字上はあと3敗できるとはいえ“負のデータ”も。平成以降で大関になった力士は25人。昇進を決めた場所の序盤戦で2敗したのは、魁皇(現浅香山親方)と安馬(後の日馬富士)の2人だけ。関脇は終盤戦で格上の横綱、大関陣と当たるだけに後々になって響いてくる可能性もある。

 審判部長の阿武松親方(57=元関脇益荒雄)は「この2、3日は最後の一歩が踏み込めていないし、突き出せていない。少し重圧もあるのではないか」と大関候補の“異変”を指摘する。貴景勝は場所前に「プレッシャーがかかるのはしようがない。それをはね返すくらいの気持ちを持たないと」と話していたが、周囲は心の揺れを感じ取っている。

 いずれにせよ、22歳の若武者にとってはここが踏ん張りどころ。残り10日間、気の抜けない戦いが続くことになりそうだ。