横綱の暴力は超厳罰 相撲協会が処分基準決定

2018年12月20日 16時30分

 横綱の暴力は“一発退場”――。日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で理事会を開き、力士の暴力行為に対する処分基準などを決定した。横綱に暴力行為があった場合には「引退勧告」以上の厳罰が下されることになった。

 この日の理事会では力士の暴力行為に対する処分基準を決定。番付最高位の横綱に暴力行為があった場合には「引退勧告」、または「懲戒解雇」の厳罰が下されることになった。横綱以外の関取は「出場停止1場所」を一応の目安とし、暴力の内容や程度、番付などに応じて2場所以上が科される場合もある。

 幕下以下の力士は暴力の内容や未成年者か否かなどにより「出場停止」や「けん責」のほか、懲戒に至らない「注意」や「指導」でとどめるケースもある。全力士の模範となるべき横綱を筆頭に、今回定められた基準は番付が高い力士ほど処分が重くなるのが特徴。鏡山危機管理部長(60=元関脇多賀竜)は「横綱は見本にならなければいけない。番付上位の力士ほど社会的責任も大きい。しっかりと自分を律してほしい」と説明した。

 協会は力士による暴力行為に対応するため、親方衆に外部有識者を加えた「コンプライアンス委員会」を新たに設置。暴力が発覚した場合は事実関係を調査し、処分案の検討などを行う。八角理事長(55=元横綱北勝海)は「(暴力問題を)経験したことをどう生かしていくかが、今後の私たちの課題」と話した。

 また、この日は国技館で全関取衆を対象にした研修会も開かれ、付け人との接し方などについて指導が行われた。力士会会長の横綱鶴竜(33=井筒)は「(大相撲が)せっかく盛り上がってきているのに、こういう問題が起きるのは非常に残念。関取衆がしっかり自覚を持つことが大事」と神妙な表情を浮かべた。

 大相撲はこの一年、暴力騒動が相次いだ。今度こそ「負の連鎖」を断ち切ることができるのか。