貴景勝は九州場所に意欲も 「貴乃花騒動」収まる気配なし

2018年10月30日 16時30分

 大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新番付が発表された29日、小結貴景勝(22)が福岡・篠栗町の千賀ノ浦部屋宿舎で会見した。師匠だった元貴乃花親方(46)が日本相撲協会を退職したことで所属部屋が消滅。今場所からは千賀ノ浦部屋の力士として本場所に臨むことになった。その一方で、今後も「貴乃花騒動」の余波は収まりそうにない状況。本番に向けて不安は尽きない。

 貴景勝は会見で「千賀ノ浦部屋の力士として頑張っていくだけ。迷いとかは全くない」と吹っ切れた表情を見せた。新たな師匠となった千賀ノ浦親方(57=元小結隆三杉)も会見に同席し「前の部屋は関取が一人(隆の勝)しかいなかった。関取衆が3人(貴景勝、貴ノ岩、貴源治)増えたので、出稽古をしなくても部屋だけで十分に稽古できる。力士全員にとって間違いなくプラス」と歓迎した。

 ただ、貴景勝をはじめとする旧貴乃花部屋の力士たちにとっては、本場所の土俵に集中しづらい状況が続く。異なる部屋同士が合流すれば、すべての環境が一変するからだ。今までとは違う部屋の決め事や日々の過ごし方、新しい仲間たちとの共同生活…。完全に慣れるまでには、多くの時間がかかることは言うまでもない。

 さらに、今後もしばらくは「貴乃花騒動」の余波が収まりそうにない雲行き。元貴乃花親方の退職が正式に決まった直後の今月4日、幕内貴ノ岩(28)が元横綱日馬富士(34)を相手に約2400万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。貴ノ岩は昨年の秋巡業中に日馬富士から暴行を受け、その後に角界を揺るがす騒動に発展。完全決着の場は、ついに法廷に持ち込まれた。

 この先も決着がつくまでは、土俵外で注目を集め続けることになる。貴ノ岩のみならず、部屋全体にとっても訴訟の行く末は気になるところ。千賀ノ浦親方は「早くカタがついてくれれば」と早期の解決を願っている。

 また、渦中の元貴乃花親方が来月3、4日に昨年まで部屋宿舎を構えていた福岡・田川市で行われる少年相撲大会を訪れる。かつての愛弟子たちとも顔を合わせる予定だ。その場で元師匠からは、どんな言葉が発せられるのか。

 元弟子たちにとっても、当面は気が気でない日々が続くことになりそうだ。