元小結旭鷲山(ダバー・バトバヤル氏=45)が10日、来日し、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に電話出演した。

 日本相撲協会を退職した元貴乃花親方(46=元横綱)の弟子、貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が2413万5256円の損害賠償を求めて、元横綱日馬富士(34)を提訴した。

 全額の肩代わりを表明している元旭鷲山は仲介の意図を「また大騒ぎが始まった。恥ずかしい」と告白。モンゴル相撲協会会長として「早く終わらせないと、この問題がかなり長くなる」と危機感をにじませた。

 モンゴルでは元日馬富士が引退して責任を取ったことから「かわいそうだなという人も結構、多い」と擁護する声が多いことも明かした。2400万円という金額も「モンゴルでは10倍くらいの大金」と説明し、貴ノ岩の主張がモンゴル国民の理解を得られていない一つの理由になっていることを示唆した。

 現時点では、日本滞在中に元日馬富士や貴ノ岩と接触することは否定。9日に死去した元横綱輪島大士(本名・輪島博)さんの葬儀に出席する予定だという。