貴乃花親方が相撲界と決別か サイトに意味深メッセージ

2018年09月25日 14時10分

貴乃花親方

 大相撲の貴乃花親方(46=元横綱)が角界内で孤立無援に陥った。日本相撲協会は7月、親方衆全員が27日の理事会までに5つある一門のいずれかに所属することを決定。貴乃花親方だけが「所属先未定」の状態が続いている。そんな中、同親方は24日にインターネット上で相撲界との“決別宣言”とも受け取れるコメントを掲載。角界内では大きな波紋が広がっている。

 日本相撲協会は7月の理事会で、親方衆全員が5つある一門(出羽海、二所ノ関、時津風、高砂、伊勢ヶ浜)のいずれかに所属することを確認した。現時点で無所属の親方は27日に開かれる理事会までに所属する一門を決める必要がある。

「一門」とは複数の相撲部屋で構成されるグループのことで、相撲界で古くから存在する慣習の一つ。各一門から協会の理事を選出するほか、連合稽古や冠婚葬祭なども一門ごとに行われることが多い。

 貴乃花親方は2010年の協会理事選挙で、当時所属していた二所ノ関一門内の反対を押し切って強行出馬。同一門から追放された。一連の行動は「貴の乱」と呼ばれたが、その後は自らを支持する親方と「貴乃花一門」を結成。一門の枠組みを超えて、勢力を拡大した時期もあった。

 しかし、貴乃花親方のあまりにも急進的な行動についていけず、多くの親方が離れていくことになった。

 今年2月の理事候補選挙で2票しか取れずに落選。5期連続の当選を逃したのを境目に、3月には協会執行部に問題があるとし、内閣府に告発文を提出するも、弟子の暴行事件などを受けて方針転換。「協会のみなさんと力を合わせられるように努力します」と取り下げた。

 また4月には「貴乃花一門」の名称を返上し、6月には貴乃花親方と阿武松親方(57=元関脇益荒雄)が分裂し「阿武松グループ」に名称を変更。貴乃花親方は無所属となっていた。

 今回の相撲協会による「一門帰属」の方針を受けて阿武松親方一派の大半は以前に所属していた二所ノ関一門へ“復帰”。二所一門とは別系統出身の錣山親方(55=元関脇寺尾)も二所ノ関一門へ、立浪親方(50=元小結旭豊)は出羽海一門にそれぞれ加入することになった。

 その一方、各一門は貴乃花親方の存在を「一門の和を乱す」と恐れて受け入れを拒否。貴乃花親方は秋場所中、今後の自身の所属先について「お答えできません。答えにくいですね」と態度を保留し、孤立無援の状態が現在まで続いている。

 そんな中で24日、同親方は「貴乃花応援会」のサイトで自身のメッセージを更新。秋場所で弟子の貴景勝(22)ら関取3人が勝ち越したことを報告。その後に「皆様長らく貴乃花を応援してくださりありがとうございました。(中略)弟子たちを今後、末永く応援賜りますように何卒宜しくお願い申し上げます」(原文ママ)と記した。

 この“意味深”な書き込みについて、角界関係者の間からは「自分から相撲協会をやめるつもりなのか」といった臆測が出るなど、大きな波紋が広がっている。相撲協会側は最終的に加入する一門を調整していく方針だが、果たして、貴乃花親方の“真意”はどこにあるのか。今後の動向から目が離せない。