【大相撲秋場所】14勝で前人未到の幕内通算1000勝 白鵬が父の墓前にVと記録報告誓う

2018年09月20日 13時00分

白鵬(左)はポドルスキから贈られたドイツ代表のユニホームを手に笑顔

 大横綱の完全復活が見えてきた。大相撲秋場所11日目(19日、東京・両国国技館)、5場所ぶり41回目の優勝を目指す横綱白鵬(33=宮城野)が大関高安(28=田子ノ浦)を一方的に押し倒して初日から11連勝。幕内で唯一の全勝を守り、優勝争いで単独トップに立った。取組後は「一番一番。今度は(優勝争いを)引っ張っていくだけです」と貫禄を漂わせた。

 この日はJ1神戸に所属する元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)が大相撲を初観戦。かねて面識がある白鵬は打ち出し後に顔を合わせると「本場所は初めて来たの?」「神戸牛はどう?」などと気さくに声をかけた。「(以前に)1回会って、本場所に来てくれてありがたい。いいところを見せられたかな」と最後まで上機嫌。鶴竜(33=井筒)と稀勢の里(32=田子ノ浦)の2横綱が負けてそそくさと引き揚げたのとは対照的だった。

 その白鵬は秋場所後の24日にモンゴルへ帰国する。4月にモンゴル相撲の横綱で母国の英雄だった父のジジド・ムンフバトさんが76歳で死去。白鵬は今年に入ってから賜杯を手にしておらず、まだ父の墓前に優勝を報告できていない。近い関係者は「横綱は今場所こそは優勝したいと思っている。一緒に記録も達成して(モンゴルへ)帰りたいでしょう」。

 今場所は8日目に横綱800勝を挙げたのに加え、14勝すれば前人未到の幕内通算1000勝に到達する。数々の“勲章”を手土産に里帰りするつもりだ。3横綱が顔を揃える中で、大横綱が賜杯に大きく近づいたことは確か。このまま最後まで先頭を突っ走り、改めて健在を証明することができるか。