連勝ストップ・稀勢の里 やっぱりあった落とし穴

2018年09月15日 13時00分

稀勢の里は千代大龍(奥)に押し出され、今場所初黒星

 ついに止まった。大相撲秋場所6日目(14日、東京・両国国技館)、8場所連続休場からの復活を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が幕内千代大龍(29=九重)に不覚。初日からの連勝が5でストップした。立ち合いから頭で当たって前へ出たが、相手のいなしに足がついていかず、最後はあっけなく押し出された。取組後は「明日は明日で。またやっていきたい」と自らに言い聞かせるように話した。

 幕内後半の審判長を務めた高田川親方(51=元関脇安芸乃島)は「千代大龍より先に当たっているけど、うまくずらされて力が逃げた。もうちょっと落ち着いて取ればよかった。気持ちが焦ったのでは。前に出ようという意識が強すぎた」と敗因を指摘する。

 ここまで5連勝していたとはいえ、相撲内容は不安定だった。この日は攻め急いだ一瞬の隙を相手に突かれた格好。序盤戦を無傷で乗り切ったところに“落とし穴”が待っていた。

 いずれにせよ、平幕を相手に星を落としたショックは小さくない。これで稀勢の里の金星配給は13個目。昨年3月場所で左胸と左上腕を負傷して以降、出場した場所ではすべて金星を与えている。横綱大関と対戦する終盤戦前にこれ以上、格下に取りこぼすようであれば、沈静化に向かいつつあった進退問題に再び火がつきかねない。和製横綱は踏ん張ることができるのか。