【大相撲秋場所】稀勢の里 5連勝も想像以上の消耗度

2018年09月14日 12時00分

正代(右)を上手投げで下した稀勢の里

 大相撲秋場所5日目(13日、東京・両国国技館)、8場所連続休場からの復活を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が幕内正代(26=時津風)を上手投げで退けて初日から無傷の5連勝。稀勢の里は「明日、また集中して。一日一番、集中してやるだけ」と中盤戦へ気持ちを引き締めた。

 この日は横綱審議委員会による本場所総見が行われた。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「あきらめない気持ちが伝わってくる。一番心配だった序盤戦はクリアした。一つの山を越えた」と評価する一方で「勝負をつけられるところで、つけられていない。横綱相撲を見せてほしいが(休場明けの今場所は)無理は言えない」と相撲内容については辛めの採点だった。

 実際に序盤戦は安定感を欠き、この日も土俵際まで寄りながら勝負を決めきれず、逆襲される場面もあった。さらに、北村委員長は今後の不安材料も指摘する。「長い間休んでいて緊張した相撲を取れば、気力的にも体力的にもエネルギーが必要では。これから先の中盤戦、後半戦もキチッと続いていくだろうか」

 ここまで8場所連続休場中で最近3場所は全休。実に1年半以上にもわたって15日間を取り切っていない。長丁場を乗り切るスタミナ面が心配される上に、進退問題の重圧ものしかかる。しかも格下相手に接戦が続けば、その消耗度は計り知れない。今後も厳しい戦いが続くことになりそうだ。