日本相撲協会は7日、大相撲秋場所(9日初日、東京・両国国技館)の取組編成会議を開いて2日目までの取組を決めた。8場所連続休場明けで進退をかける横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)は初日に過去15勝1敗と圧倒している勢(31=伊勢ノ海)と対戦する。2日目は1勝2敗と分の悪い小結貴景勝(22=貴乃花)戦が組まれた。

 復活を期す横綱はこの日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で朝稽古を行ったが、報道陣には非公開。部屋から引き揚げる際、稀勢の里が乗り込むタクシーに近づかないよう付け人が報道陣に指示するなど、緊張感が漂ってきた。

 稀勢の里以外の2横綱は先場所の途中休場から復帰し、鶴竜(33=井筒)は初日に貴景勝、2日目は魁聖(31=友綱)と対戦。白鵬(33=宮城野)は初日に小結玉鷲(33=片男波)、2日目は勢の挑戦を受ける。先場所に初優勝し、大関昇進に挑む関脇御嶽海(25=出羽海)は初日に正代(26=時津風)、2日目は千代大龍(29=九重)と顔を合わせ、昇進2場所目でカド番の栃ノ心(30=春日野)は初日に千代大龍とぶつかる。