【大相撲秋場所】進退かけ出場 稀勢の里に尽きない不安

2018年09月07日 16時30分

 横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が大相撲秋場所(9日初日、東京・両国国技館)に出場することが6日、決まった。ここまで8場所連続休場中の和製横綱は、果たして15日間を完走できるのか。

 師匠の田子ノ浦親方(42=元幕内隆の鶴)はこの日、東京・江戸川区の部屋で取材に応じ「出場する? そうですね。本人とそういう話をして『頑張ります』と言っていた。前向きに気持ちは固まっている。横綱だから中途半端な気持ちでは土俵に立つつもりはないと思う」と明言した。

 稀勢の里は左胸や左腕のけがなどで横綱では単独ワーストとなる8場所連続休場中。秋場所には進退をかけて臨むことを明言していた。この日は千葉・習志野市の阿武松部屋に出稽古し、幕内阿武咲(22)と相撲を14番取って10勝4敗。「しっかり準備はできた。やるべきことはやった。本場所と稽古場は違うので、しっかり集中して」と強い意欲を口にした。

 ただ、不安は尽きない。田子ノ浦親方は「左腕もだいぶ良くなっているし(稽古では)相撲もだんだん自分の形になってきている」とした一方で「稽古場と本場所では全然違う。(結果は)土俵に立ってみないと分からない」。本場所になれば、相手は勝ちにこだわって弱点を突いてくることも予想される。

 いずれにせよ、序盤から黒星が先行すれば「引退」が現実味を帯びるだけに、気の抜けない15日間となりそうだ。