大相撲秋場所(9日初日、東京・両国国技館)を控えた3日の稽古場には二所一門の重鎮、二所ノ関親方(61=元大関若嶋津)が元気な姿を見せた。昨年10月に船橋市内の路上で体調不良により倒れ頭部を手術。その後も療養を続け、7月の名古屋場所では会場を訪れるなど順調に回復していた。

 昨年の九州場所から欠席が続いていた一門の連合稽古にも、この日から“復帰”。上がり座敷のイスに腰掛けながら真剣な表情で稽古を見守り、力士にはしっかりとした口調で「前へ出ないと。出るんだ」などと声をかけた。親方自身も「元気にしているよ」と語り、「南海の黒豹」らしく土俵へ熱い視線を送っていた。