栃ノ心が名古屋場所へゲン担ぎ 師匠の“分身”と2度目賜杯へ

2018年06月28日 16時30分

愛知・春日井警察署で一日署長を務めた栃ノ心(左)

 新大関が“戦闘服”を手に入れた。大相撲名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)を控えた27日、新大関の栃ノ心(30=春日野)が愛知・春日井市の部屋宿舎で本格的な稽古を再開した。幕内栃煌山(31)と相撲を16番取って9勝7敗。5月の夏場所で右手首を負傷した影響もあり、関取衆と稽古をしたのは大関になってから初めて。

 稽古後は「夏場所から1か月近く相撲を取っていないからヘンだな。当たれていない」と首をひねりつつも「自分で気持ちを燃やすしかない。自分を信じるだけ」と残り2週間を切った本番へ向けて闘志をのぞかせた。大関昇進後は母国ジョージアへ帰国するなど多忙な日々を過ごしてきたが「疲れにも慣れてきた」ときっぱり言い切った。

 この日の稽古中には師匠の春日野親方(56=元関脇栃乃和歌)が現役時代に使っていたナス紺色のまわしをつけて感触を確かめる場面もあった。東京の春日野部屋の倉庫に保管されていたもので、栃ノ心は以前から目をつけていたという。名古屋に入る前に「使ってもいいですか?」とお願いして譲り受けた。師匠から締め込みをもらうのは、これで3本目になる。

 新大関は「親方が(現役を)やめる前に最後につけたものらしいですね。前から狙っていた(笑い)。今場所から使います」とうれしそうに明かした。初場所の初優勝も夏場所の大関昇進も、師匠のまわしを締めて達成。栃ノ心にとっては最高にゲンがいい品物でもある。

 関取にとって本場所の土俵でつける締め込みは戦闘服のようなもの。今場所も師匠の“分身”を身にまとい、2度目の賜杯をつかみにいく。