【大相撲名古屋場所】新大関・栃ノ心 “昇進疲れ”大丈夫?

2018年06月26日 16時30分

テレビカメラに向かって自己紹介する栃ノ心

 新大関の“壁”を越えられるか。大相撲名古屋場所の新番付が発表された25日、新大関の栃ノ心(30=春日野)が愛知・春日井市の部屋宿舎で会見し「大関に上がったので、しっかり頑張らないといけない。優勝するつもりでやりたい」と意気込んだ。師匠の春日野親方(56=元関脇栃乃和歌)も会見に同席し「上(横綱)を目指せる大関になってほしい。年齢は30を過ぎているけど、まだまだ力も出る」とハッパをかけた。

 平成以降で大関に昇進したのはこれまで24人。新大関で優勝した力士は2人(栃東、白鵬)いる一方で、10勝未満に終わったケースも9人(全休の2人を除く)いる。新大関の場所で苦戦する力士の多くは「昇進疲れ」が原因の一つとされている。大関昇進に伴う行事や祝い事などが続き、疲労を抱えたまま次の場所を迎えるためだ。

 実際、栃ノ心も超多忙な日々を過ごしてきた。大関昇進後に母国ジョージアへ帰国し、同国大統領ら政府要人と面会。夜は連日、祝賀パーティーに参加した。約1年ぶりの帰国にもかかわらず、家族水入らずで過ごす時間はほとんどなかったほどだ。12日に再来日した直後も「つらい」「(大関になってから)一日も休みがない」と珍しくぼやき、疲労を色濃くにじませていた。

 もちろん、これも看板力士になれば誰もがたどる道。“不安要素”を乗り越えてこそ、上の地位(横綱)も見えてくる。新大関は「しっかり稽古して、力をつけて今場所も頑張りたい。一番一番集中して自分の相撲を取れるようにしたい」。ここから本番までの2週間で、いかに体調を整えていくかが活躍の成否のカギを握る。