新大関の栃ノ心(30=春日野)が31日、東京・墨田区の部屋で自らが特別応援サポーターを務めるラグビーのテストマッチ「日本代表―ジョージア代表戦」(6月23日、豊田スタジアム)のPR動画撮影を行った。正式に大関に昇進してから一夜明けて栃ノ心は「大関で初仕事? 今日は全然、余裕です。昨日(伝達式)が終わってちょっとホッとした」とリラックスした表情を浮かべた。

 まだ大関と呼ばれることには慣れていない様子で「(呼ばれても)『ん?』って感じになっちゃう」と苦笑い。それでも、稽古場に掲げられた真新しい「大関」の木札を眺めながら「頑張らないとね」と決意を新たにした。看板力士として注目を集める今後は、母国ジョージアを日本に広く知ってもらう役割も担っていく構えで「自分の国のために、できることは何でもやりたい」と意欲を示した。

 栃ノ心は3日にジョージアへ一時帰国し、12日に再来日する予定。故郷で心身をリフレッシュして、新大関として迎える名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)に臨むつもりだ。