【大相撲夏場所】関脇栃ノ心が連勝 左上手を取れば力は横綱級だ!

2018年05月15日 11時30分

阿炎(右)を攻める栃ノ心

 すでに「横綱級」だ。大相撲夏場所2日目(14日、東京・両国国技館)、大関取りに挑む関脇栃ノ心(30=春日野)が幕内阿炎(24=錣山)を難なく寄り切って2連勝。大関昇進のノルマとなる2桁10勝へ向けて好スタートを切った。

 阿炎のもろ手突きに突き返して応酬。すかさず左を差してまわしを引くと、そのまま前へ出て寄り切った。取組後は「今日は良かったです。どこかで絶対につかまえられると思った。気合が大事。(連勝は)気持ちいいですね」と胸を張った。

 この日が初顔合わせだった阿炎は稽古場でもやったことがない相手。それでも栃ノ心は、取組前から「誰でも一緒だよ。(相手の映像は)見てない。動画とかをいっぱい見ると、相手のことを考えちゃう。それよりも、自分の相撲だよ」とキッパリ。普通に相撲を取れば勝てると言わんばかりに、早くも大関の風格を漂わせていた。その言葉通り、相手を全く寄せつけない快勝だった。

 平幕だった1月場所は14勝1敗で初優勝を果たし、続く3月場所は10勝をマークした。今場所も2桁10勝以上を挙げれば、大関昇進が濃厚。得意の左上手を取ったときに発揮される力は「横綱級」とさえ言われる。日本相撲協会の八角理事長(54=元横綱北勝海)も「(優勝した1月場所から)内容がいい。“勝てる”という自信が出てきている」と高く評価しているだけに、決して高いハードルではない。

 ヒザの大ケガで一時は幕下まで陥落。そこから驚異的なV字回復を果たし、ついに今度は看板力士にまで上り詰めようとしている。新入幕から所要60場所で大関昇進は史上1位タイとなるスロー出世。30歳7か月は4位の高齢昇進となるが、怪力力士は「気持ちは全然、ベテランとは思っていない。(春日野)親方からも、よく30を超えてから力が出ると言われている」と言い切った。初日から2日間を見る限り、今場所も勢いは止まりそうにない。