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ハリル監督 醜態さらし高まる解任圧力


ウクライナに勝ち越し点を許し守備不安も増すばかり(ロイター)

【ベルギー・リエージュ27日(日本時間28日)発】ついに“四面楚歌”だ。6月のロシアW杯に臨む日本代表はキリンチャレンジカップのウクライナ戦に1―2と敗れ、欧州遠征を1分け1敗で終えた。チーム強化どころか醜態をさらしたバヒド・ハリルホジッチ監督(65)に対する反発は大きくなるばかり。日本サッカー協会は改めて現体制支持を表明したものの、各方面から解任論が噴出し本番を前にハリルジャパンへの風当たりは強まってきた。

 これがハリルジャパンの限界だ。W杯で対戦するポーランドを想定した試合で、日本は前半から攻守で翻弄された。スピード、技術、駆け引きと全てにおいて歯が立たず、1対1はもちろん、組織力でも圧倒的な差を見せつけられた。

 前半41分にセットプレーからDF槙野智章(30=浦和)がヘッド弾を決めたのが精一杯。主将のMF長谷部誠(34=Eフランクフルト)が「ウクライナのクオリティーは間違いなく自分たちより高かった。こういうチームがW杯に出られないわけだから。W杯で対戦する相手というのはさらに強いと思うし…」と話すように、選手にとって想像以上にショッキングな惨敗だ。

 ロシアW杯出場権を獲得した昨秋以降、国内組で臨んだ東アジアE―1選手権を除き1勝3敗2分け。唯一の勝利も格下ニュージーランドと目も当てられない惨状だ。本番を控えてチームはボロボロで期待値はゼロに等しい。指揮官は「前の試合よりは良かった。厳しすぎる目は良くない」と周囲をけん制した。

 とてもW杯で戦えるような状態ではないが、日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は試合後に「現状はこの体制でと思っている。継続して考えたい。全く成立していないとは思っていない」と続投の方針を明言した。協会側が指揮官を解任すれば、莫大な違約金が発生するなどの大きなリスクがあるため監督交代には消極的なのだ。

 このままでは4年に1度の大舞台で座して死を待つだけ。すでにサッカー関係者やサポーターなど各方面からハリルジャパンに対する徹底糾弾が始まり大きな失望感が広がる。特にチームを掌握できず、地盤沈下を食い止められない指揮官の交代を求める意見が続出。今後、さらに解任圧力が高まっていくことは間違いない。

 仮に監督交代となれば意思疎通に難のない日本人指導者が望まれるが、現チームの状況を把握する西野委員長や手倉森誠コーチ(50)、さらに2020年東京五輪代表を率いる森保一監督(49)らが有力候補に浮上する。また八百長疑惑で契約を解除した元代表監督ハビエル・アギーレ氏(59)の後任人事で揺れた15年、ACミラン(イタリア)に所属していたFW本田圭佑が「ヤル気あるなら岡田さんでもいいんじゃないですか」と猛プッシュした、元代表監督の岡田武史氏(61)の待望論も出ている。

 また監督人事だけではなくFW岡崎慎司(31=レスター)やMF中村憲剛(37=川崎)の加入を求める声が高まるなどW杯に向けて日本代表の応援ムードは消えつつある。すでに四面楚歌となったハリルジャパンは、迷走したままロシアに乗り込むのか。

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