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横浜から斎藤学獲得 川崎”過剰戦力”補強のワケ


 J1川崎は12日、元日本代表FW斎藤学(27)を横浜Mから完全移籍で獲得したと発表した。斎藤は2011年に愛媛に1年間期限付き移籍しているが、横浜Mの下部組織育ちでプロ入り後もトリコロールのユニホーム一筋でプレー。昨年9月に右膝前十字靱帯損傷で全治8か月の重傷を負って現在リハビリ中の身でもあり、電撃的な移籍決定となった。

 斎藤は横浜Mの公式サイト上で「恩を仇で返してしまうことになってしまいました」とコメント。同じ神奈川県内のライバルチームへの移籍に、苦しい胸の内をのぞかせた。

 横浜Mにとって主将で背番号10をつける斎藤の流出は痛手だが、FW大久保嘉人(35)の復帰で攻撃陣の層が厚くなった川崎は斎藤にレギュラーを保証していない。それでも川崎があえて“禁断の移籍”に踏み切ったのは、近年のチームの故障禍を懸念してのことだ。

 昨年は全治1か月以上の重傷を負った選手が続出。MF大島僚太(24)、MF家長昭博(31)、MF阿部浩之(28)、DFエウシーニョ(28)、DFエドゥアルド(24)など主力級の長期離脱が目立った。今季は「いつも以上に日程がタイトになる」とJリーグの原博実副理事長(59)が指摘するように、W杯イヤーで過密日程も危惧される。そうした中でアジアチャンピオンズリーグと国内タイトルの2冠制覇を狙う川崎は、戦力過剰を承知の上で実力者を揃えたわけだ。

 横浜Mとは契約満了での移籍となっただけに、川崎は移籍金ゼロで斎藤を獲得できた。昨季優勝で手にした3年総額22億円超の賞金に頼ることなく戦力の上積みに成功し、本気モードに拍車がかかった。

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