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AFC「旭日旗」で川崎処分 日本サッカー協会「異議申し立て」検討


 アジアサッカー連盟(AFC)は4日、韓国で行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の水原戦(4月25日)でサポーターが旭日旗を掲げたJ1川崎フロンターレに対し、1年間の執行猶予付きながら、AFC主催試合でのホーム戦1試合を無観客とする処分と、罰金1万5000ドル(約170万円)を科した。だが、処分にはサッカー界から公然と猛反発の声が上がり、専門家からも旭日旗の正しい歴史的認識を求める見解が示された。

 今回の処分について、日本サッカー界からは反発の声が並んだ。

 日本協会の田嶋幸三会長(59)は「日本サッカー界はあらゆる差別に対して絶対反対の立場であることを申し上げたい」とした上で「旭日旗に政治的、差別的なメッセージがないというフロンターレやJFA(日本サッカー協会)、Jリーグが主張してきたことが認められず残念」と不快感を示すコメントを発表。

 Jリーグの村井満チェアマン(57)も、4日の浦和―鹿島戦を視察後に「今回の裁定が、旭日旗が政治的、差別的との根拠に基づくのであれば大変残念」と語った。

 今後は「フロンターレやJリーグと連携し、スポーツ庁や文部科学省、外務省とも相談しながら進めていきたい。旭日旗に対する正しい理解を得られるように、引き続き努力していく」(田嶋会長)。近日中に処分理由や経緯などについてAFCに再確認し、回答によっては異議申し立てを検討する。

 今回、AFCは川崎だけでなく、4月25日のイースタン(香港)戦でサポーターが「英国の犬を殲滅(せんめつ)させろ」と書かれた横断幕を掲げた広州恒大(中国)にも処分を下した。2年間の執行猶予付きで、AFC主催試合でのホーム戦2試合の無観客と罰金2万2500ドル(約254万円)というのは川崎以上に重いものだ。

 だが、不可解な過去もあった。韓国・ソウルで行われた2013年の東アジアカップでの日韓戦で、韓国サポーターは「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた横断幕とともに、伊藤博文を暗殺した安重根と李舜臣の肖像画を掲げた。今回の広州恒大のケースと大差ないが、当時AFCは韓国協会に処分を下すどころか何もなかったかのように事態を収拾した。

「それを考えると、今回のAFCの行動は手のひら返し。川崎と広州恒大は見せしめにされたようなもの」との声もある。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「AFCの処分に疑問を感じます。おそらくAFC内で韓国勢がノイジー・マイノリティー(声高な少数派)と化しているのでしょう」と語る。

 韓国では旧日本陸海軍旗として使用された旭日旗を「戦犯旗」と言い「日本の侵略戦争のシンボル」「東洋のハーケンクロイツ」との位置づけ。

 但馬氏は「ハーケンクロイツはナチス党旗であって、現在ドイツでは掲揚は法律で禁じられ、それ以外の欧州諸国でも禁忌の対象です。旭日旗がハーケンクロイツと同じなら、現在の海上自衛隊が艦旗として採用し、世界の海軍がそれを受け入れるはずがない」と断言し、こうも付け加える。

「そもそも、戦犯(戦争犯罪人)という言葉はありますが、韓国が日本を非難して言うとき好んで使う戦犯国という言葉はハーグ陸戦条約にもありません。ましてや戦犯旗という言葉は、韓国人の間だけで通じる意味不明の造語なのです」(同)

 旭日旗問題は2011年、アジアカップ日韓戦でゴールを決めたMF奇誠庸(キ・ソンヨン、28=スウォンジー)が、日本人を侮辱する猿のジェスチャーをして問題視されたとき「観客席に旭日旗が見えてカッとなってやってしまった」と言い訳をしたことをきっかけに度々取りざたされた。

 韓国はその後、内外に向け旭日旗狩りを呼び掛け、日韓戦で同旗が振られることはなくなった。

 だが、朝鮮半島有事の際には、日本の海上自衛隊も米軍のサポート、あるいは邦人保護のために韓国に向かう可能性もある。そのとき、韓国が旭日旗を掲げる海自を拒むはずはない。

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