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浦和は今年も小粒補強 これじゃACL勝てない


浦和の2017新加入選手

 J1浦和は11日、今季の新加入選手7人の発表会見をさいたま市内で行った。リーグ戦年間勝ち点1位ながらチャンピオンシップ(CS)決勝で鹿島に敗れた昨季の悔しさを晴らすシーズンになるが、補強レベルは相変わらず控えめ。リーグ戦だけではなく、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も期待されるチームとしては物足りなさを指摘する声もある。果たして“赤い悪魔”の逆襲は見られるのか。

 

 今季の浦和の新加入選手は7人だが、代表クラスはゼロ。J1史上最多のリーグ戦勝ち点74を積み上げながらV逸した昨季のリベンジや、2007年以来となるACL制覇が至上命令になっているが、ここ数年すっかり恒例化している小粒な顔ぶれでの会見になった。

 

 同席した山道守彦強化部長(53)は「チームは、かなりレベルの高いところまで成長してきた。その中で補強にフォーカスすると、我々のコンビネーションサッカーに合い、できれば若くてポテンシャルがあり、将来浦和レッズを背負っていけるような選手をリストアップし、移籍可能な選手に来てもらった」と言うが、即戦力と思われるのは昨季新潟で11得点のFWラファエルシルバ(24)くらいだ。

 

 J2千葉から加入のFWオナイウ阿道(21)に至っては「(出場)時間の割には点を取っている。ミシャ(ミハイロ・ペトロビッチ監督)が『育ててみたい』と言っていた」(山道部長)と“育成枠”扱い。J2福岡から期限付き移籍のDF田村友(24)もフィジカルに優れているとはいえ、ベンチ入りすら厳しい状況だ。MF矢島慎也(22)、MF長沢和輝(25)、MF菊池大介(25)、GK榎本哲也(33)は控え選手層を厚くする効果はあるが、現時点ではレギュラー組を脅かすほどではない。

 

 連動性重視の浦和の戦術では、選手に献身性が求められる。大物選手の存在はチームの熟成を阻害する恐れがあるのも確かだが、相手から見れば「怖さがない」のも事実。Jクラブ関係者からは「ACLで勝つことが浦和には求められているのに、これじゃ勝てない」と見切られている。

 

 今季のACLは、昨季の決勝トーナメント1回戦で敗れたFCソウル(韓国)とF組に同居。プレーオフを勝ち上がってくるとみられる上海上港(中国)も同組になる。上海上港はチェルシー(イングランド)から移籍金6000万ポンド(約85億円)でブラジル代表MFオスカル(25)を獲得。対抗できる陣容を揃えたとはいえず「アジアじゃ勝てない浦和」というレッテルを剥がすのは簡単ではない。

 

 タイトル争いで最大のライバルになりそうな鹿島は、神戸からFWペドロジュニオール(29)、新潟からMFレオシルバ(31)ら、リーグでもACLでも活躍を計算できる選手を獲得。対照的な路線を歩んでいる浦和は、いよいよ正念場に立たされた。

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