【ジャンプLH】葛西 愛弟子・伊藤有希に誓う悲願金メダル

2018年02月16日 16時30分

最終調整を終えた葛西は笑顔で引き揚げた

【韓国・平昌15日発】ノルディックスキー・ジャンプ男子の“レジェンド”葛西紀明(45=土屋ホーム)が金メダル獲得を射程圏に入れた。

 ソチ五輪で銀メダルを獲得した個人ラージヒルは16日に予選を行う。公式練習(HS142メートル、K点125メートル)では65人中、2位の飛距離となる138メートルを記録し「ここにきてようやく安定したポジションが見つかった。パーフェクトなジャンプができれば表彰台も見えてくる」と上を向いた。

 日本は大会第7日(15日)を終えた時点で、いまだ金メダルなしの状況が続く。旗手を務めた葛西としても歯がゆい状況だ。「銀と銅しかないですもんね。ここで一発、葛西が金取ったら格好いいんですけどね。(ラージヒルで)そこから上を切り開きたいと思います」と頂点取りへのモチベーションを高めた。

 バレンタインデーには気持ちをさらにかき立てられた。愛弟子のジャンプ女子・伊藤有希(23=同)からチョコを受け取ると、箱の裏には「五輪一緒に出場できて幸せでした」との言葉が添えてあった。風に恵まれず、不本意な結果となった伊藤の思いをくみ「今回、残念だったな」と声をかけると伊藤は号泣。「危なくボクもすすり泣きするところだった」

 ラージヒルを戦うジャンプ台について、葛西は「上から見ると白馬のジャンプ台みたいでイメージが湧いてくる」と相性の良さを口にする。斉藤智治ジャンプ部長(61)は「どこの国もみんなびっくりしている。本人も体の調子もいいし、もうちょっとでかみ合うというところまできている。ちょっと面白い」とベテランの底力に期待を隠さない。

 8大会連続出場という百戦錬磨の“レジェンド”がいよいよ本気モードで悲願の金メダル取りに挑む。