【ノルディックスキー世界選手権・複合個人ラージヒル】渡部暁斗が日本勢18年ぶり快挙の銀

2017年03月02日 11時30分

初の銀メダルを獲得した渡部(ロイター)

【フィンランド・ラハティ1日(日本時間2日)発】ノルディックスキー世界選手権第7日が行われ、複合個人ラージヒルで渡部暁斗(28=北野建設)が自身初の銀メダルを獲得した。複合の個人種目では1999年ラムゾー大会(オーストリア)で荻原健司が銅メダルを獲得して以来18年ぶりで、日本勢2人目の快挙となった。

 

 渡部暁は前半ジャンプ(HS130メートル)で3位につけ、首位と54秒差で出た後半距離(10キロ)では、序盤から冷静な走りを見せた。最後はヨハネス・ルゼック(25=ドイツ)に突き放されたが、見事に銀メダルを獲得して「ラッキーだった」と笑顔を見せた。

 

 ジャンプでは飛び出しのミスを空中で挽回して125メートルまで伸ばした。距離は「作戦通り」の展開に持ち込んだ。中盤まで2位集団を引っ張って先頭を追い、7・5キロでトップを吸収。ラスト1キロのスパート勝負でルゼックに4秒8遅れたものの、最後は控えめにガッツポーズをしながら2位でフィニッシュした。

 

「目指しているのはトップで(飛躍と距離の)バランスを取ること」と渡部暁。現役トップ選手ながらも、後輩に助言を求めることもいとわないなど探究心も旺盛だ。「カメのように成長していけたらいいかな」と謙虚な姿勢を崩さなかったが、来年の平昌五輪へ向け、悲願の金メダルに大きな一歩を踏み出した。