
大麻取締法違反(営利目的輸入)容疑で逮捕されたスノーボード元五輪選手の国母和宏容疑者(31)が8日、警視庁東京湾岸署から送検された。
知人の男と共謀して、昨年12月に米国から国際郵便で大麻製品およそ57グラムを密輸しようとした疑いが持たれている。知人の男は10月に逮捕、起訴されており、そこから国母容疑者の関与が浮上した。
調べに国母容疑者は密輸については認めているが「営利目的ではない」と一部否認している。それでも押収量と手口を検証すればするほど、売人説は高まっていく。
密輸したのは乾燥大麻ではなく、粘性の大麻濃縮物であったことは本紙昨報通り。これは「大麻ワックス」とみられ、幻覚作用が強く「乱用者向け」(捜査関係者)。ブツは3つに小分けされ紙やビニールで何重にも梱包された状態で国際郵便の中に隠されていた。
加えて押収量だ。今年大麻で逮捕された著名人が所持していた大麻のグラム数は元KAT-TUNの田口淳之介(33)と小嶺麗奈(39)が2人で約2・2グラム。ロックバンド「RIZE」のKenKen(33)が約0・23グラム、同じくメンバーのJESSE(39)が約2・42グラムだった。
対して国母容疑者は57グラムとケタ違い。それも濃縮され少量でも効き目のある大麻ワックスだ。「知人男性と2人で使用するにしても量が多すぎる。あの量を自分で使ったら死にますよ。手口もこなれており、当局は過去にも大麻ワックスの密輸に絡んでいた可能性もあると踏んでいる」(関係者)
国母容疑者の妻子が住む北海道の自宅は家宅捜索済み。前出関係者によると「(捜索に)立ち会った妻はショックで憔悴しきっている」(同)という。
バンクーバー五輪での“腰パン騒動”を経て改心したかに見えたが、実際は悪に染まっていたようだ。