ラグビー日本代表は4日、「リポビタンDチャレンジカップ2017」のオーストラリア戦(日産スタジアム)に30―63と大敗した。

 世界ランキング3位の強豪を相手に、日本は開始早々から圧力に屈して失点を重ね、前半の反撃はペナルティーゴールによる3点にとどまった。

 それでも後半に入ると一進一退の攻防を展開。ラストワンプレーで代表初キャップのLO姫野和樹(23=トヨタ自動車)が代表初トライを決めるなど3トライを決めて、詰めかけた4万3621人の前で最低限の格好はつけた。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(47)は「前半は規律を守れず苦しいスタートになった。後半はプレッシャーをかけ、どう組み立てるかという力量を見せられた」と総括。先月28日の世界選抜戦に続く完敗だが「強豪との試合を通じて力をつけていく。我慢してもらいたい」と2年後のW杯に向けた強化プランに理解を求めた。

 主将のFLリーチ・マイケル(29=東芝)は「1対1のタックルがダメだった。体力面が厳しい」と敗因を分析。それでも「日本はまだ成長している段階で、自分たちのレベルがはっきり分かった」と収穫も口にした。

 国内で行われる今年の代表戦はこの日で最後だが、今後はフランス遠征でのトンガ戦(日本時間19日)とフランス戦(同26日)が控える。主将は「もう少し時間があれば自分たちのラグビーができる。メンタル的には(選手同士が)同じ方向に向かっている」とさらなる進化を誓った。