【ラグビー日本代表】ジョセフHCが異例のトップリーグ介入

2017年10月20日 16時30分

日本代表戦のメンバーを発表するジョセフHC

 日本ラグビー協会は19日、都内でリポビタンDチャレンジカップ・オーストラリア戦(11月4日、日産)など4試合に臨む日本代表34人を発表した。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=47)は、2019年W杯日本大会に向けてトップリーグ(TL)側の反対を押し切り異例の強化体制をつくり上げた。

 ジョセフHCは「全部勝ちたい」と言うものの6月はアイルランドに2連敗するなど、W杯1次リーグ突破へ向けて結果が出ていない。現状に焦りを覚えた指揮官は指導体制の改革を断行した。先月に発表されたスーパーラグビー(SR)の日本チーム・サンウルブズのHC兼任もその一つ。代表選手をサンウルブズでも指導し強化を図るのが狙いで、ジョセフHCは「短期間で代表を育成するためにこの結果になった」と説明している。

 さらにTLにも“介入”。サンウルブズの活動期間を確保するため、8月~翌1月のシーズン日程を来季は9~12月に短縮。また今季終了後からW杯開幕までの間、日本代表約30人(人数は変動性)を「トレーニングスコッド」に指名し、ジョセフHCの管理下に置くことになった。男子15人制の薫田真広強化委員長(51)が「TLの試合数が多くなったらコントロールをお願いする」と語るように、場合によっては所属チームの起用や練習量に制限をかけられる異例の措置だ。

 代表HCとしての権限を越える行為のためTL関係者は「各チームから反発の声は少なくなかった」と話すが、ジョセフHCはTL開幕前にチームのキャンプ地巡りで理解を求めたという。

 日本ラグビー協会の岡村正会長(79=元東芝社長)も財界ルートでTLチームを持つ企業のトップと会談。自国開催のW杯でベスト8の旗印の下、なんとか了承にこぎつけたが、異例の“強権”はW杯で結果となって表れるか。