ラグビー界の貴公子があまりにも早く人生の幕を引いた。日本ラグビー史上屈指のスター選手としてW杯に出場するなど一時代を築いた平尾誠二さんが20日、死去した。53歳だった。神戸製鋼関係者が明らかにした。

 平尾さんは同志社大学で1980年代に当時史上初の大学選手権3連覇、神戸製鋼では日本選手権7連覇を達成、日本代表の主将と監督も務めた。CTB、SOとして鮮やかなステップとボールさばきを見せ、端正なルックスから「プリンス」とも称された。その明晰な頭脳は、何よりも2019年W杯日本大会が必要としていた。