ラグビーW杯イングランド大会第2日、日本代表は1次リーグB組初戦の南アフリカ戦(英国ブライトン=日本時間20日)を大接戦の末に34―32で制し、1991年イングランド大会のジンバブエ戦以来24年ぶりの勝利を挙げた。日本の勝利を英国メディアは「W杯史上最大の衝撃」と異例の大きな扱いで報じた。

 ガーディアン紙は「W杯史上、比類のない試合。世界に波紋を広げた」と報道。デーリー・テレグラフ紙は電子版のトップで「史上最大の番狂わせ」と伝えた。

 BBC放送もニュースで繰り返し試合の模様を放送し、ラグビー発祥の地である英国に与えた衝撃の大きさをうかがわせた。

 日本は次戦、23日にグロスターで世界ランキング10位のスコットランドと対戦。1871年にイングランドと世界最古のテストマッチを行ったことでも知られる古豪で、過去のW杯では1991年大会の4強が最高成績。前回大会は出場7回目で初めて1次リーグ敗退を喫した。過去の直接対決の成績は日本の1勝7敗(うちW杯で2敗)。

 5チームによるリーグ戦のため、スコットランドは日本戦が今大会初戦。WTB陣の平均身長と体重は188センチ、103キロと大きく、決定力が高い。13年11月のテストマッチ(エジンバラ)ではWTB福岡堅樹(23=筑波大)の2トライなどで1点差に詰め寄る健闘を見せたが、17―42で敗れている。